保証書とは、製品や人の身元などを一定の条件で保証するための重要な書類です。出番のないケースが大半ですが、いざというときに役立つ大切な書類のため、その保管や取り扱いには注意が必要となります。
本記事では、保証書の種類をはじめ、主に製品保証書(メーカー保証書)について保管時の注意点や紛失時の対応について詳しく解説します。製品購入後のトラブルや保証書を紛失して困ったという際にぜひ参考にしてみてください。
目次
保証書の種類
保証書には以下のような種類があります。
製品保証書
製造者が製品の品質について保証する内容を記載した書類です。通常製品の故障や不具合が発生した場合の無償修理や交換を保証します。
入社時の身元保証書
新入社員や中途社員が入社するときに、従業員になった際の身元保証人の情報を企業に提出する書類です。
身元保証書
被告人が保釈されるときに、被告人の身元引受人が裁判所に提出する書類です。
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貿易保証書
貿易取引で損害が発生すると思われる場合に、取引相手が当該を保証する旨を記載した書類です。
このように保証書といってもさまざまな形式のものがありますが、一般的に目にする機会が多いのは製品保証書(メーカー保証書)です。製品保証書には、購入した製品に関するメーカーの品質保証を記載されています。
販売店で商品を購入した場合には、保証書はレシートと一緒に販売店から手渡しで渡されるか、渡された商品の中に入っているケースが多いです。またネット通販で購入した場合では、商品と一緒に梱包されているケースがよく見られます。
製品保証書の使い方
購入した製品に故障や不具合が生じた場合、製品保証書をメーカーに提示することで、記載されている保証の範囲内で修理や交換などのサポートを受けられます。製品保証書には、主に以下の内容が記載されています。
- 購入日
- 販売店名
- 製品の型番やシリアルナンバー
- 無償保証または交換の範囲
これらの情報は修理や交換において欠かせませんので、保証書は大切に保管しておきましょう。
製品保証書を紛失したらどうなる?
製品保証書を紛失した場合、無償修理や交換をしてもらえない可能性があります。しかし、レシートや購入証明書があれば、これらを保証書の代わりとして使用できるかもしれません。保証書が見当たらない場合でも、購入を証明できるものが手元にある場合には、一度購入元の店舗や販売元のメーカーに問い合わせてみましょう。
なお、ネット通販で購入した場合、ダンボールに貼られている送り状の裏側に納品書が入っているケースもあります。そのため、送り状もチェックしてうっかり捨ててしまったということがないように気をつけましょう。
製品保証書はいつまで保管すべき?
保証書は、保証期限が切れるまでは保管しておきましょう。一般的な保証期限は、1~2年です。使用している製品の保証書をすべて保管しておくのは手間がかかりますが、トラブルを避けるためにも大切に保管しましょう。
製品保証書のおすすめ保管方法
保証書は基本的に紙ベースで発行されるため、紛失しないように普段から気をつけておくことが重要です。保証書は再発行などできないメーカーがほとんどですので、意識しておきましょう。
おすすめの保管方法は、以下の通りです。
- 保証書の保管専用のファイルを用意する
- 金庫に保管する
ファイルで保管する場合には、ラベルで目印を付けておくと製品の種類ごとに分けられるため、必要になった場合に取り出しやすくなります。また説明書などと一緒に保管しておけば、使い方やメーカーサポートなどの確認もできるでしょう。
重要な書類を金庫で保管している方ならば、保証書も入れておく方法がおすすめです。特に高額な家電製品などでは保証書の重要性も高いため、なくさないように厳重に保管しておきましょう。
製品保証書以外にレシートや納品書の保管も必要?
レシートや納品書も保証書とともに保管することをおすすめします。なぜならレシートや納品書は購入日や購入場所の証明になり、保証書を紛失してしまった際にも役に立つからです。そのため、最近の保証書には、レシートを貼る欄が設けられている場合もあります。
またネット通販で商品を購入した場合には、納品書がダンボールに貼り付けられている場合がありますので、ダンボールと一緒にうっかり捨てないように注意してください。製品保証書だけでなくレシートや納品書も大切に保管しましょう。
製品保証書の作成は法律で決められている?
製品保証書の作成自体は、法律上の義務はありません。しかし、製品の品質に関する法的な責任はメーカーにあります。
製品に瑕疵があった場合には、消費者契約法や民法によってメーカーの責任が定められています。メーカーは消費者に安心を提供するために、メーカーの責任を明確化して製品保証書を発行しているのです。
製品保証書を受け取る際の確認ポイント
製品保証書を受け取る際には、以下のポイントを確認しましょう。
販売店名と購入日の記載
購入したお店の名前と購入日が明記されているか確認しましょう。
購入者の個人情報
特定保守製品などに指定されている製品では、保証を受けるためには購入者の情報が必要な場合もあります。
無償修理に関する規定
どのような条件下において無償修理が受けられるのか、規定の詳細も確認しましょう。
まとめ
製品保証書は製品の品質保証をしてくれる重要な書類です。購入後のトラブルに備えて、製品保証書やレシート、納品書は大切に保管しておきましょう。製品保証書を紛失した場合でも、レシートや購入証明があればトラブルの際にはメーカーに対応してもらえる場合があります。
またネット通販ではダンボールに納品書などが貼られているケースも多いので、きちんと確認することをおすすめします。製品保証書とともに保管しておき、トラブル発生時に困らないように気をつけておきましょう。
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