レターパックとは
レターパックとは、郵便局が提供する配達サービスの1つです。既定の大きさと重さの範囲内であれば、一律料金で全国どこにでも365日送ることができ、郵便ポストへの投函や、荷物の追跡も可能です。
レターパックには次の2種類があり、配達方法で使い分けることができます。
レターパックプラス
レターパックプラスは、赤色の専用封筒が目印です。340mm×248mmのA4ファイルサイズで重さが4kg以内のものであれば、520円の一律料金で日本国内のどこにでも送れます。
対面での配達となり、荷物の集荷依頼への対応や追跡サービスも利用可能です。そのため、荷物が今どこにあるのか、無事届いたのかを確認することができます。また、封筒に入れば厚みに制限はないため、かさばる服や雑貨も送れるほか、食品や信書を送ることも可能です。
レターパックライト
レターパックライトは、青色の専用封筒が目印となります。340mm×248mmのA4ファイルサイズで重さが4kg以内のものであれば、370円の一律料金で日本国内のどこにでも送れますが、厚さは3cm以内となります。また、対面ではなく郵便受けへの投函という形で届くのも、レターパックプラスとは異なる点の1つです。荷物の集荷依頼には対応していませんが、追跡サービスの利用は可能です。
定形外郵便と異なる点
定形外郵便も、比較的安価な料金で荷物を発送できるサービスです。しかし、次の点でレターパックと異なる特徴を持っています。
定形外郵便(規格内)の場合、料金は120円から580円(重さにより変動)、サイズは長辺34cm×短辺25cm×厚さ3cm以内、重さは1kg以内となります。定形外郵便(規格外)の場合、料金は200円から1,350円となっています。また、サイズは3辺を合わせて90cm(長辺60cmまで)以内か直径3cm×長さ14cmの円筒形(もしくは円筒形に似たもの)、重さは4kg以内まで利用可能です。どちらも代引きへの対応があり、平日にポストへの投函となります。
レターパックの発送・受取の方法について
レターパックの専用封筒を購入できるところや、発送・受取の方法は次のとおりです。
購入できるところ
レターパックの専用封筒は、全国の郵便局以外にコンビニでも購入可能です。取り扱っているコンビニは、ローソンやミニストップ、デイリーヤマザキやセイコーマートとなります。セブンイレブンとファミリーマートについては、一部取り扱いの無い店舗もあるので注意が必要です。それ以外には、郵便局のネットショップやAmazon、楽天市場などの各種ECサイトでも購入することができます。
発送の方法
レターパックの発送は、次の手順で行います。
まず専用封筒を購入し、荷物を封筒に入れます。
封筒に付いているシールで封をしたら、宛先欄へ記入し、依頼主保管用シールを剝がします。このシールには問い合わせ番号が書かれており、荷物の追跡サービスを利用する際に必要となるので、大切に保管しておきましょう。
最後に、郵便ポストへ投函して完了です。レターパックプラスの場合は、集荷依頼することもできます。
発送できるところ
レターパックは、基本的に郵便ポストへ投函して発送できます。しかし、レターパックプラスの場合は厚みに制限がないため、投函口へ入らないことがあります。そのような場合には、郵便局の窓口へ持ち込むか、集荷依頼すると良いでしょう。
受取の方法
レターパックは、自宅の郵便受けで受け取ることができるほか、郵便局留にすることも可能です。
郵便局留にする場合には、宛先へ記入する際に、住所欄には受け取る郵便局の郵便番号と「(受け取る郵便局名)留」と記入し、氏名欄に受取人の住所・氏名・電話番号を記入しましょう。
発送する際の注意点
レターパックを発送する際には、配達にかかる日数や送れるものと送れないものなど、以下に挙げる点に注意が必要です。
配達日数
レターパックの配達日数は、投函した時間や交通状況、宛先までの距離にもよりますが、大体1日から3日で届きます。なお、配達日時指定はできません。
送れるものと送れないもの
レターパックでは、信書や証明書類、請求書、カタログなどの薄いものから、衣類や雑貨、食品などさまざまなものを送ることができます。そのため、フリマアプリなどで販売した商品の発送や、ビジネスでの利用にも便利です。
ただし、現金や貴金属、精密機械、陶磁器などの割れ物、生もの、生き物、芸術作品など唯一無二で代替品が手に入りにくいもの、危険物(爆発物など)は送ることができません。
その他の注意点
レターパックで荷物を送る際には、上記の送れないものに関すること以外に、以下のような点にも注意が必要です。
まず荷物に関してですが、荷物の配送は日本国内のみであり、海外への発送には対応していません。もし海外に送りたい場合には、国際郵便や国際スピード郵便が便利です。また、損害賠償は行われないため、配送途中に思わぬ事故で荷物が破損したり紛失されたりしても、補償されません。
他にも、使用済みのレターパックの専用封筒は、切手を貼るなどしても再利用できません。一部を加工したり、汚れたり破れてしまっていたりしても使えなくなるため、手数料を支払って交換することが必要です。配達証を誤って剝がしてしまった場合も同様で、新しい専用封筒と交換しなければなりません。