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「テスト環境を構築したいけれど、費用はかけたくない」

このような際におすすめなのが、無料のレンタルサーバーです。

スペックが低く抑えられていたり、広告が表示されたりするデメリットはありますが、WordPress（ワードプレス）をインストールして実験的にサイト運営を始めてみたい、といった場合に最適です。

無料で利用できるレンタルサーバーにはさまざまなものがありますが、「何を基準に選べば良いかわからない」と思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は無料レンタルサーバーの選び方について、そのポイントを詳しく解説します。おすすめの無料レンタルサーバー6選も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

無料レンタルサーバーを選ぶ10のポイント

無料レンタルサーバーを選ぶ際は、次の10のポイントに着目してみてください。

一つずつ詳しく解説します。

①広告表示はあるか

多くの無料レンタルサーバーでは、運営コストを補うためにユーザーのサイト上に広告を表示します。しかし、ビジネスサイトやポートフォリオサイトの場合、広告がない方がサイトの信頼性や見た目が保たれ、訪問者に良い印象を与えることができるでしょう。

また、たとえばアート作品の展示サイトを運営している場合などでも、広告が多く表示されるとサイトの美観が損なわれ、訪問者の印象も悪くなる可能性があります。

このような状況を招かないためにも、広告が少ないか、あるいはまったく表示されないサーバーを選び、サイトの品質を保つことが重要なのです。

②商用利用は可能か

たとえば、ある無料サーバーでは個人のポートフォリオサイトは許可しているものの、オンラインショップや広告を含むビジネスサイトの運営は許可していません。このようなケースもあるので、自分のサイトで商品を販売したり、アフィリエイト広告を掲載したりする予定がある場合は、これらの活動が許可されているサーバーを選ぶことが大切です。

無料レンタルサーバーの中には、商用利用が許可されているサービスもあり、商用利用の可否はサービスの利用規約で確認可能です。商用サイトを運営する際には、サービスの信頼性やサポート体制、さらには広告の有無なども重要な考慮事項となります。

③WordPressの利用が可能か

WordPressは、世界で広く使用されているコンテンツ管理システム（CMS）です。そのため、無料レンタルサーバーでもWordPressをサポートしているかは重要な選択基準の一つです。WordPressを利用することで、デザインの自由度も高まり、プラグインやテーマを通じて機能拡張も容易になります。また、SEOもしやすいため、検索エンジンからのアクセス向上が期待できます。

たとえば、料理ブログを開設しようと考えている場合、WordPressを利用すると簡単に美しいレイアウトに変更でき、レシピや写真を美しく表現することが可能になり、料理カテゴリのブログらしいイメージに仕上げられます。さらに、さまざまなデザインテンプレートやプラグインを利用して、レシピの投稿や写真の整理を簡単に行えます。つまり、WordPressをサポートしているサーバーであれば、サイト運営がスムーズになるのが魅力です。

④独自ドメインは利用できるか

ウェブサイトを運営する場合、独自ドメインが使用できるか否かは重要な問題です。無料レンタルサーバーの中には、サブドメインの提供のみで、独自ドメインの設定を許可していないものもあります。しかし、ブランドの認知度を向上させるためにも、そして訪問者に対してより信頼性の高いイメージを与えるためにも、独自ドメインの使用は不可欠です。また、SEOの観点からも独自ドメインの方が有利と言えます。

つまり、無料レンタルサーバーを使用しているものの「yourname.freehost.com」のようなサブドメインしか使えない場合、ユーザーにプロフェッショナルな印象を与えるのは難しくなります。一方で「yourname.com」のような独自ドメインを設定できれば、訪問者に安心感を与え、ブランドイメージを向上させることができます。

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⑤サーバーのディスク容量（ストレージ）は十分か

無料レンタルサーバーを選ぶ際に考慮すべきなのは、ディスク容量（ストレージ）です。サイトの内容が多いほど、または大量の画像や動画を扱うサイトほど、必要な容量は増加します。ディスク容量が不足していると、サイトの拡張やコンテンツの更新が困難になり、最終的にはパフォーマンスの低下を招くことになります。将来のサイトの成長も見据えて、余裕を持った容量のプランを選ぶことが望ましいと言えるでしょう。

たとえば、写真家としてのポートフォリオサイトを作りたい場合、高解像度の写真を多数アップロードするのであれば、必要なディスク容量は膨大になります。ですから、無料レンタルサーバー選びの際に、将来的にも足りるディスク容量を提供しているかを確認することが重要です。十分な容量がないと、画質を落としてアップロードする必要が生じ、作品の魅力が半減してしまうかもしれません。

⑥コストパフォーマンスは良いか

無料レンタルサーバーにおいてコストパフォーマンスを判断する際は、提供される機能と制限を慎重に評価する必要があります。たとえば、データ転送量、ストレージの容量、利用できるデータベースやスクリプトの種類などに着目すべきです。また、将来的にサーバーをアップグレードした際のコストも考慮に入れ、初期費用が無料でも長期的な運用コストが高くないかを確認することが重要です。

もし「月間データ転送量が10GBまで」という制限があった場合、画像や動画が多いサイトではすぐにその限界を超えてしまうかもしれません。超過料金が発生するとコストが高くつくため、初めから必要な機能を備え、追加費用のかからないサーバーを選ぶことが重要です。

⑦提供元の企業が大手か

サーバーの信頼性は、提供元の企業によって左右されます。提供元が大手企業であれば、そのサーバーが安定した環境で運営され、技術的なサポートやセキュリティ更新が定期的に行われる可能性が高いためです。また、大手企業のサービスの場合、一般的にユーザーが幅広いため、多くのフィードバックが得られ、それらを参考にしたサービス改善が期待できるでしょう。

たとえば、GoogleやAmazonなどの大手企業が提供する無料レンタルサーバーは、技術的なサポートやセキュリティの面でも信頼性が高いと言えるでしょう。これらの企業は長年の運営経験があり、万が一の際にも迅速な対応をすると考えられます。

⑧SSLは対応しているか

SSL（Secure Sockets Layer）は、インターネット上でデータを暗号化して通信するための技術です。無料レンタルサーバーにおいてSSLが対応しているかどうかは、サイトのセキュリティを考えるうえで極めて重要です。SSLを利用することで、ユーザーの情報が盗み見られたり、改ざんされたりすることを防ぐことができます。訪問者にとって安心安全な環境を提供できるので、とくにオンラインショップや個人情報を扱うサイトでは、SSL対応は必須です。

たとえば、顧客のクレジットカード情報などの個人情報を安全に保護するために、SSL対応は不可欠です。つまり、SSLが導入されているサーバーを選ぶことで、顧客からの信頼を得やすくなり、安心して商品を購入してもらえるようになります。オンラインショップを運営するうえで、欠かせない要素と言えるでしょう。

⑨通信規格がHTTP/2に対応済みか

HTTP/2は、従来のHTTPよりも効率的な通信が可能で、ウェブサイトの読み込み速度を向上させる機能が備わっています。この通信規格に対応している無料レンタルサーバーを選べば、サイトのパフォーマンスを大幅に改善できるでしょう。とくに画像やスクリプトが多い重たいページを持つサイトにとって、HTTP/2がサポートされていれば、サイト訪問者の待ち時間が短縮されます。

現代のウェブサイトでは、とくに画像や動画などのコンテンツが多用されるため、ページの読み込み速度は非常に重要です。例として、ファッション雑誌のオンライン版を運営している場合、HTTP/2に対応しているサーバーを選ぶことで、大量の画像データも迅速に読み込まれます。サイト訪問者にしてみれば、ページを読み込むまでの待ち時間が少なく感じるので、ストレスがありません。それにより、サイト離脱率を低下させられるのです。

⑩サポート体制は万全か

無料レンタルサーバーの選び方でもっとも見落とされがちなのが、サポート体制です。トラブルが発生した際、的確なサポートが受けられるかは非常に重要です。とくに初心者の場合、わかりやすいガイダンスやFAQ、リアルタイムでのチャットサポートなどが整っているかが重要なポイントとなります。

たとえば、ブログを運営している最中にサイトが突然表示されなくなった場合、24時間対応のチャットサポートを提供しているサービスであれば、すぐに解決策を得ることができます。またサポートが充実していると、技術的な知識がなくても安心してサイト運営を続けられます。

【徹底比較】おすすめ無料レンタルサーバー6選

2024年7月の情報を基に作成しています。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

	XREA	StarServerFree	シンフリーサーバー	忍者ホームページ	Wix	Google Cloud ウェブ ホスティング
広告表示の有無	あり	なし	なし	あり	あり	なし
商用利用の可否
WordPress利用可否
運営会社	GMOデジロック株式会社	ネットオウル株式会社	シンクラウド株式会社	忍者ツールズ株式会社	Wix.com Ltd.	Google LLC
	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト	公式サイト

XREA

XREAは、初心者から上級者まで幅広く利用されているレンタルサーバーです。PHPやPerlなどのプログラミング言語に対応しており、CGIやSSIも利用可能です。とくに、データベース機能において無料でMySQLを使える点は大きな魅力で、小規模から中規模のウェブサイト運営に適しています。安定した動作と柔軟なオプション設定も魅力です。

無料プランとして「XREA Free」が提供されています。

StarServerFree

StarServerFreeは、とくにデザイナーやデベロッパーに人気の無料ホスティングサービスです。初期設定が簡単で、使いやすいコントロールパネルが提供されているため、技術的な知識が浅いユーザーでもすぐにウェブサイトを立ち上げることができます。

シンフリーサーバー

シンフリーサーバーは、高いカスタマイズ性を誇る無料レンタルサーバーです。広告表示がなく、独自ドメインの使用も可能で、クオリティの高いサイトを運営したいユーザーに適しています。また、複数のデータベースをサポートしており、さまざまなウェブアプリケーションの開発に柔軟に対応できるため、開発者からの評価も高いサービスです。

現在、シンフリーサーバーの申し込みは「他社サーバーからの移転」限定となっています。

忍者ホームページ

忍者ホームページは、操作が非常に簡単で、ウェブサイト初心者でも容易にサイトを開設できる無料サーバーです。ドラッグアンドドロップでページを簡単にデザインでき、ブログやフォトアルバムなどの機能が組み込まれています。また、SEO機能も備えており、検索エンジンでの可視性を高めたい個人ユーザーにおすすめです。

Wix

Wixは、世界的に有名なレンタルサーバーであり、無料プランでも高機能なサイトを簡単に構築できます。ドラッグアンドドロップで簡単に操作できるのはもちろん、デザインの知識がなくても直感的に美しいサイトが作れるのが大きな利点です。また、WixはSEO管理ツールも提供しており、ビジネス用途での利用にも最適です。

Google Cloud ウェブ ホスティング

Google Cloud ウェブ ホスティングも無料プランを提供しています。世界的なIT企業であるGoogleが提供しているレンタルサーバーであり、高性能かつ安定して利用ができるため、信頼性が高いことが特長です。スタートアップや学生にはとくに人気があります。また、Googleは綿密なセキュリティ対策がなされているため、データ保護も万全です。

まとめ

無料レンタルサーバーは、実際にかかるコストやサポート体制など、さまざまなポイントに着目して選びましょう。サーバーにより提供している機能・性能などは異なります。

また、今回紹介した無料レンタルサーバーは、多くのユーザーに評価されているものばかりです。自分の用途に合ったものを選んでください。

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