海外出張が決まると、「国内出張とは異なり、海外出張の準備は大変だ」と思い悩む方も多いでしょう。とくに初めて海外出張に行く人にとっては、必要な持ち物に漏れがないかどうか不安を感じることもあるかもしれません。

本記事では、海外出張の際に必要な持ち物について詳しく紹介していきます。

海外出張に必須の機内持ち込み品

国際便に搭乗する際は、小さな手荷物のみを機内に持ち込み、他の荷物はスーツケースに入れて空港のチェックインカウンターで預けます。常に手元に置く必要があるものは、必ず機内に持ち込むようにしましょう。

パスポート・ビザ

パスポートは海外渡航の際に必須です。出国手続きなどで提示を求められるため、常に携帯しましょう。渡航先によってはビザが必要な場合もあります。

パスポートには有効期限があるため、十分な残存期間があるか確認が必要です。期限が迫っている場合は再発行しておきましょう。渡航先によっては、一定の有効期限がないと入国できない場合もあります。

身分証明書

パスポート紛失に備え、運転免許証やマイナンバーカードなど、別の身分証明書も携行することをおすすめします。

航空券

搭乗時には航空券の提示が必須です。Eチケットの場合、スマートフォンですぐに表示できるようにしておくと便利でしょう。念のため、紙にプリントアウトしたものも持参すると安心です。

ホテルの予約確認票

ホテルチェックイン時に予約確認票の提示を求められます。また、入国時に滞在先を尋ねられる場合もあるため、手荷物に入れておくと安心です。

海外旅行保険証

海外旅行保険に加入した場合は、保険証を携帯しましょう。緊急時にすぐとり出せるよう、手荷物に入れておくことをおすすめします。

現金

現地での両替は時間がかかる場合があります。事前に日本で現地通貨に両替しておくと便利です。また、少額の日本円も用意しておくとよいでしょう。

クレジットカード

とくに欧米ではクレジットカードが主要な決済手段です。すべての国際ブランドが利用できるとは限らないため、異なるブランドのカードを2枚以上持参することをおすすめします。

スマートフォン

連絡手段や情報収集に不可欠です。機内では機内モードに設定する必要がありますが、常に手元に置いておきましょう。

ノートパソコン・タブレット端末

預け荷物の到着が遅れる可能性を考慮し、できるだけ機内に持ち込みましょう。仕事への支障を回避できます。

仕事で必要な書類

ノートパソコンと同様の理由で、重要な書類は機内に持ち込むことをおすすめします。

海外出張に必須のスーツケース収納品

次のアイテムも海外出張に必須ですが、機内に持ち込む必要はなくスーツケースに入れて預けて問題ありません。

衣類

• 下着、靴下などの着替え
• スーツ（1週間程度の出張なら1着で十分）
• ホテル滞在用の普段着
• ビジネスカジュアルで兼用可能な服装（荷物削減に効果的）

洗面用具

• 歯ブラシ、歯磨き粉、洗顔料、タオル
• ホテルのアメニティは肌に合わない可能性があるため、持参推奨

身だしなみ用品

• 手鏡、クシ
• 男性：ヒゲ剃り
• 女性：メイク道具
• ドライヤー（ホテルに備え付けがない場合もあるため）

衛生用品

• マスク、消毒液、除菌グッズ
• ウエットティッシュ、ポケットティッシュ
• 絆創膏、体温計

医薬品

• 普段服用している薬（処方薬は帰国までの分を確保）
• 一般的な市販薬（現地での購入は避けるべき）

電子機器関連

• モバイルバッテリー
• 充電器、各種コード類
• 変圧器、変換アダプター（電圧やコンセント形状の違いに注意）

文房具

• ボールペン、鉛筆、消しゴム、メモ帳

海外出張に便利な持ち物

海外出張で必須ではありませんが、あると便利な持ち物について紹介します。

スリッパ

海外のホテルや機内（とくにエコノミークラス）では、スリッパが提供されないことが多いです。室内や機内で快適に過ごしたい場合は、持参することをおすすめします。帰国時に廃棄すれば荷物も減らせるため、100円ショップなどの安価なものが適しています。

折りたたみ傘

日本と異なり、海外では急な雨の際にビニール傘を購入できない場合があります。コンパクトな折りたたみ傘を持参することで、突然の天候変化にも対応できます。

透明なジッパー袋

多目的に使用できるジッパー袋は非常に便利です。とくに、国際線の機内持ち込み液体制限（100ml以下の容器、合計1リットル以下）に対応するために必要不可欠です。また、領収書の整理にも活用できます。

1DAYタイプのコンタクトレンズ

コンタクトレンズ使用者には、洗浄の手間がかからない1DAYタイプがおすすめです。普段は長期使用タイプを使用している方も、出張時には1DAYタイプの使用を検討してください。

虫除けスプレー

とくに熱帯地域では、日本には生息していない虫や病気を媒介する虫に注意が必要です。虫除けスプレーを携帯し、必要に応じて使用することで、ある程度の安全を確保できます。

モバイルルーター

Wi-Fi環境が整っていない場所でもインターネットに接続できるモバイルルーターは、ビジネス出張には欠かせません。国内用と海外用があるため、適切なものを選択してください。頻繁に海外出張がある場合は購入、そうでない場合はレンタルサービスの利用を検討するとよいでしょう。

海外出張に行くときの確認事項

海外出張に行く場合、持ち物を揃えるだけでなく、次のような事項も確認しておきましょう。

スマホを現地で使える状態にしておく

現在国内で使用しているスマートフォンをそのまま海外で使おうとすると、繋がらない場合があります。現地で利用できるようにするためには、以下の準備が必要です。

通信会社の海外プランを確認

現在利用している通信会社が海外用のプランを提供している場合、そのプランに申し込むことで海外での使用が可能になります。

プリペイドSIMの購入

海外用のプリペイドSIMを購入して使用する方法もあります。プリペイドSIMは現地でも購入できますが、渡航前に国内で購入しておくと安心です。

モバイルルーターの利用

モバイルルーターを持参し、それに接続してスマートフォンを使用する方法もあります。

身分証明書のコピーをとっておく

万が一、パスポートや運転免許証などの身分証明書を紛失した場合に備えて、コピーをとっておきましょう。紙のコピーとスマートフォンで撮影した画像の両方を用意しておくと更に安心です。とくに、スマートフォンで撮影した画像をクラウドストレージに保存しておくことで、緊急時にアクセスしやすくなります。

現地の交通手段を確認しておく

現地に到着してから迷わないように、出張先の支社や滞在先ホテルの最寄り駅やバス停を事前に確認しておきましょう。また、空港からの交通手段も調べておくとスムーズです。

緊急連絡先を確認しておく

現地でトラブルに遭った場合に備え、緊急連絡先の確認は必須です。日本ほど治安が良くない地域もありますし、盗難被害や体調不良に見舞われる可能性もあります。次の連絡先をスマートフォンに登録し、紙にメモして持ち歩くことをおすすめします。

まとめ：時間に余裕を持って準備を整えよう

海外出張には多くの持ち物が必要で、機内持ち込みと預け荷物に分ける必要もあります。早めに準備を始めることで持ち物の漏れを防ぎ、現地での困難を避けられます。時間に余裕を持ち、必要な持ち物を確実に用意して、海外出張に臨みましょう。