2024年10月1日、郵便料金が改定され、A4封筒などの郵便物にかかる切手代も変更されました。ビジネスシーンなどでA4封筒を利用する機会は多く、郵送コストはできるだけ抑えたいものです。
本記事では、2024年10月の料金改定に対応したA4封筒の郵便料金やコストを抑えつつ適切に送るための方法、梱包のポイントについてわかりやすく解説します。
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A4封筒の基本料金(2024年10月1日改定後)
A4書類を封筒で送る際、書類を折らずに入れたいか、あるいは折っても構わないかによって、使用する封筒が異なります。
A4用紙を折らずに定形外郵便物で送る場合の料金(角形2号封筒)
A4サイズの書類を折らずに封筒に入れる場合、その封筒は主に定形外郵便物として扱われます。定形外郵便物には「規格内」と「規格外」の区分があり、A4封筒(角形2号封筒:240mm × 332mmなど)は多くの場合「規格内」のサイズに収まります。
※規格内は、長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内
重さ | 規格内 | 規格外 |
---|---|---|
50gまで | 140円 | 260円 |
100gまで | 180円 | 290円 |
150gまで | 270円 | 390円 |
250gまで | 320円 | 450円 |
500gまで | 510円 | 660円 |
1kgまで | 750円 | 920円 |
2kgまで | 取り扱いなし | 1,350円 |
4kgまで | 取り扱いなし | 1,750円 |
A4用紙を折って定形郵便物で送る場合の料金(長形3号封筒)
A4用紙を三つ折りや四つ折りにし、長形3号封筒(120mm × 235mm)などの定形郵便物の規格に収まる封筒で送る場合は、以下の料金が適用されます。
重さ | 料金 |
---|---|
50gまで | 110円 |
- 長辺 14~23.5cm
- 短辺 9~12cm
- 厚さ 1cm以内
- 重量 50g以内
(参考:第一種郵便物 手紙 | 日本郵便)

A4封筒の郵送費用を抑える方法
2024年10月1日、日本の郵便料金は30年ぶりに大幅に値上げされました。
これは、郵便事業を取り巻く環境の変化、特に郵便物の減少と人件費・燃料費の高騰が要因と言われていますが、この値上げにより、家庭や企業の郵送コスト増加が懸念されている現状です。
郵便料金を抑えて送るための具体的な方法としては、以下のものが挙げられます。
A4書類を折りたたんで定形郵便物で送る
前述の通り、A4書類を三つ折りや四つ折りにし、定形サイズの封筒(長形3号など)に入れることで、定形外郵便物よりも安い料金で送ることができます。
軽量な封筒を選ぶ
封筒自体の重さも郵便料金に影響します。重量が料金区分の境目ギリギリの場合は、薄手で軽い素材の封筒を選ぶことで、ワンランク下の料金区分に収まる可能性があります。
より安価な発送サービスを利用する
日本郵便では、定形外郵便物以外にも、A4サイズに対応した安価な発送サービスを提供しています。
クリックポスト
全国一律185円(2024年5月現在)。自宅で運賃支払い手続きと宛名ラベル作成ができ、郵便ポストから差し出せます。追跡サービスもあります(サイズ:長さ34cm以下、幅25cm以下、厚さ3cm以下、重量1kg以下)。ただし、信書は送れません。
ゆうメール
書籍・雑誌・商品カタログなど、印刷物や電磁的記録媒体を安価に送れるサービス。重量によって料金が異なります。ただし、クリックポストと同様に、信書は送れません。
レターパック
全国一律料金で、A4サイズ・4kgまで送れます。追跡サービス付き。
- レターパックライト: 430円。郵便受けへ配達。厚さ3cm以内。
- レターパックプラス: 600円。対面で配達、受領印または署名が必要。厚さ制限なし(封筒が閉まればOK)。
これらのサービスは、送るものの内容やサイズ、追跡の必要性などを考慮して選択しましょう。

複数の封筒に分けて送る
複数の書類をまとめて送る場合、複数の封筒に分けて送ることで、料金を安く抑えられる場合があります。それぞれの封筒のサイズや重量が、定形郵便物の条件を満たすようにしましょう。
割引サービスを活用する
日本郵便では、複数個口の割引や、特定のサービスを利用した際の割引など、さまざまな割引サービスが提供されています。日本郵便のウェブサイトで、割引サービスの詳細を確認してみましょう。
状況に合わせたA4書類の送り方
郵送費用を抑えたい一方で、相手に失礼な印象を与えないよう、丁寧な送り方を心がけることも大切です。ここでは、状況に合わせたおすすめの送り方を紹介します。
契約書、見積書、履歴書などを送る場合
契約書、見積書、履歴書など、折り目をつけたくない書類や、クリアファイルに入れた書類を送る場合は、レターパックプラス(対面手渡し、追跡あり)や、A4サイズ対応の角形2号封筒などを使用した簡易書留(定形外郵便物にオプション追加)が安心です。
送付状や社内文書などを送る場合
送付状や社内文書など、折り目がついても問題ない書類の場合は、三つ折りや四つ折りにして長形3号などの定形封筒で送るとコストを抑えられます。
ただし、折り方や封入の仕方が雑だと、相手にマイナスな印象を与えかねません。丁寧に折り、封筒に入れましょう。

デジタル送付(電子ファイルでの送付)もおすすめ
請求書や契約書など、近年では電子ファイルでのやり取りが可能な書類も増えています。
- 迅速に発送できる
- コスト削減が可能
- ペーパーレス化を目指せる
- データの共有がかんたん
- セキュリティ対策につながる
従来の郵送では、書類のやり取りに時間と手間を要し、ビジネスのスピード感や効率性を損ねてしまうことが少なくありません。書類が届くまで数日かかることも珍しくなく、特に重要な契約や取引においては、この時間差が大きなストレスに感じられることもあるでしょう。
しかし、デジタル化の進展によって、書類の送受信をリアルタイムで行えるようになりました。PDFなどの電子ファイルで書類を送信すれば、瞬時に相手の手元へ届き、その後の確認や返信もスムーズです。
たとえば、重要な契約書をデジタルで送付した場合、従来の方法では数日を要していたものが、わずか数分で相手に届き、署名や押印もオンラインで完結させることが可能です。
この結果、ビジネスのスピードは格段に向上し、迅速な意思決定や取引を進められるようになります。加えて、デジタルでの書類送受信は、紙ベースの郵送と比較してコスト削減にも大きく貢献します。
まとめ:賢く適切な郵送方法を選ぼう
2024年10月からの郵便料金改定により、A4封筒を含む郵便物のコスト管理が一層重要になりました。A4封筒で書類を送る際は、まずその重さを確認し、定形外郵便物(規格内)の料金を把握しましょう。
そして、書類の内容や重要度、相手との関係性、コストなどを総合的に考慮し、A4書類を折って定形郵便物で送るか、折らずに定形外郵便物やレターパックなどのサービスを利用するかを判断することが大切です。
本記事で紹介した情報を参考に、状況に応じた最適な郵送方法を選び、コストを抑えつつ、相手に失礼のないコミュニケーションを心がけましょう。
※郵便料金やサービス内容は変更される場合があります。最新の情報は必ず日本郵便の公式サイトでご確認ください。