電子印鑑GMOサインの高橋です。
この高橋良輔の社長やってる? シリーズは日本全国のさまざまな業種の中小企業に訪問して、その企業ならではのモノやコト、サービスを高橋が実際に体験してくという企画です。
記念すべき第一回になります。宜しくお願い致します。
究極に安心安全な食パンとして、累計47万斤を突破したクリスベーカリー(クリスフードサービス合同会社)。
その人気から、テレビ朝日「帰れマンデー見っけ隊!!」、テレビ東京「出没!アド街ック天国」、KADOKAWA「Tokyo Walker」など各種メディアに取り上げられ、この2月23日には丸井吉祥寺店に5店舗目をオープンしたところだ。
順調に事業を拡大しているクリスフードサービス合同会社 木内社長にパン業界での挑戦について伺ってみた。
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▲クリスベーカリー府中本店 この日は東京も雪景色でした
高橋
インタビューさせていただきます。宜しくお願い致します。
2021年9月にクリスフードサービス合同会社として法人化され、今年で7年目を迎えられましたが、そもそもこの事業を始められたきっかけはなんでしょうか?
木内社長
よろしくお願いいたします。
大学を卒業してからIT系の会社に勤めていたのですが 、30歳手前の時から、なにか飲食店をやりたいなと漠然と思い始めていました。
その時は、飲食店なら特になんでもよかったのですが、たまたま自分のまわりにパン好きの友だちが多かったので、パンに興味をもちはじめたのが最初のきっかけです。
それから実際に自分自身でパンを作ってみたいと思い、会社員と並行して、1年間ほど専門学校でパンづくりの勉強をしていました。
高橋
会社員の仕事を続けながらの勉強は大変だったのではないですか?
木内社長
そうですね。確かに大変でしたが、好きなことだったので、とくにそこは気にしていませんでした。(笑)
大変だったのは、卒業後にボランティアで定期的にパン教室を開いていたのですが、ちょうどそのころ会社の仕事で大きなプロジェクトを抱えていて、フル稼働をしすぎたせいか、体を壊してしまったことですかね。
原因としては、働きづめのため、ほぼ毎日コンビニ弁当やジャンクフードなどで食事をすませていたことでした。
そこで、自炊をして栄養のある食生活に切り替えたところ、みるみる体調が改善し、食事の大切さを身に沁みました。
自分自身が経験したこの食の大切さを、多くの人にも理解してほしいと思いましたが、ボランティア活動では限界があったため、本格的なパン屋としての事業化に踏み切りました。

高橋
この事業を通して、一番のやりがいはどのようなときに感じますか。
木内社長
うちは他店よりも比較的働いているスタッフさんの年齢層が高めで、40代~50代の方が中心に働いています。
年齢や未経験といった理由で採用されなかった方たちを率先して採用しているのですが、そういった方々がパン作りを通して、日々成長して、自分の夢を実現している姿を見ることが今の私の一番のやりがいとなっています。
高橋
クリスベーカリーさまが出店されている吉祥寺駅、府中駅には多くのパン屋さんが軒を連ねていると思いますが、他のパン屋さんにはない、貴社の強みを教えてください。
木内社長
うちの主力商品は、究極に安心・安全な食パンです。
美味しさはひとそれぞれの好みがあるので、うちが一番とは言えませんが、私は食べた人の体が数年後、数十年後、どのように作用するのかを考えてレシピをつくっています。
例えば、ある素材を取り入れることで美味しさが100%になるけれど、その反面、それを食べ続けることで数年後に体のある部分に支障をきたしてしまうのでは、食を扱う者でしたら当たり前ですが、絶対にあってはならないことです。
そのため私のお店では、安心安全に食事ができるよう、血糖値をあげない希少糖を取り入れたり、農薬の使用が少ない北海道の国産小麦を使ったりしています。
体の健康を第一にした材料を選定していることが、クリスベーカリーの強みであり、それがお客さまに響いていると思っています。

▲食パンの製造工程を説明される木内社長
高橋
先ほどの質問とは逆のご質問になりますが、貴社の弱み(課題)を教えてください。
木内社長
お伝えしたとおり、究極に安心・安全な食パンを広く食べてもらいたいと思い、店舗数を増やして事業を拡大しています。
ただ、店舗数を増やすことで、発生しやすい商品品質のバラつきをいかに最小限に抑えるのか、その方法、仕組み、教育の考案を常に課題として認識して改善に取り組んでいます。
またアフターコロナの飲食店特有の課題ですが、人材確保も挙げられます。ただ、吉祥寺での新店舗ではおかげさまで、順調に人材確保が進んでいます。

▲2月23日には5店目のお店が丸井吉祥寺店でオープン
高橋
最後にこの記事を読むかたにむけて、メッセージを一言お願いします。
木内社長
僕自身、パンはいろいろな可能性を秘めた食品と思っています。
なので、もしもパン屋さんで働きたい、または起業したいと思っているかたがいましたら、パン業界はすごくいい業界なので、ぜひ勇気を出して踏み込んできてください!
一緒に、パン作りを楽しみながら、この業界を盛り上げていきましょう!

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【中小企業診断士 高橋良輔からの一言】

新たなに事業を始めることは国の動きをみてみても、だいぶ追い風になっています。
例えば、東京都及び公益財団法人東京都中小企業振興公社では、定期的に「創業助成事業」を実施しており、賃借料や広告費など創業時の費用を助成金で最大300万円補うことができます。
【参考】TOKYO創業ステーション「創業助成事業」
また、雇用保険法をみても、昨年7月1日より、失業後に独立開業し、万が一廃業となった場合でも、その後の再就職活動で基本手当を受けることができるようになりました。
※基本手当の受給期間は原則離職日の翌日から1年間ですが、この特例により、事業を行っている期間の最大3年間と原則の1年間を合わせて、合計最大4年間、受給期間が延長されます。
【参考】離職後に事業を開始等した場合の雇用保険受給期間の特例について