急いで送らなくてはいけない郵便物があるときに、便利なサービスが速達です。速達は、郵便局の窓口もしくは郵便ポストからかんたんに送れます。
この記事では速達の出し方について、くわしく解説します。書き方や新料金、注意点も解説するため、速達の出し方がわからず悩んでいる方は参考にしてください。
速達とは
速達は、急ぎの書類や手紙を通常郵便よりも早く届けるための郵便サービスです。配達スピードを優先したい場合に最適で、追加料金を支払えば誰でも利用できます。
ここでは、速達で送れる郵便物や速達の新料金、配達にかかる日数などを解説します。速達がどのような郵便サービスなのかを理解し、適切に利用しましょう。
速達の特徴
速達は、急ぎの郵便物を効率的に送るための便利なサービスです。速達のおもな特徴は以下の3つが挙げられます。
- 配達スピードが早い
- 封筒に「速達」と明記すれば、普通郵便と同じ封筒で送れる
- 郵便ポスト投函が可能
速達は特別な準備が必要なく、迅速性と利便性を兼ね備えた郵便サービスです。緊急の書類や荷物を送る際に最適な選択肢といえます。
速達で送れる郵便物
速達は、以下5種類の郵便物が送れます。
- 第一種郵便物(定形郵便物・定形外郵便物・郵便書簡)
- 第二種郵便物(通常はがき・往復はがきなど)
- 第三種郵便物(日本郵便承認済みの定期刊行物)
- 第四種郵便物(通信教育用郵便物・点字郵便物など)
- ゆうメール
しかし、現金や危険物、法律で禁止されているものは送れません。また、速達を利用する際は、郵便物が規定のサイズや重量を守っているかを確認しましょう。利用条件を事前に把握しておくと、スムーズに手続きが進められます。
(参考:速達|日本郵便株式会社)
速達の新料金
2024年10月に郵便料金が改定され、速達の料金も変わりました。
重量 | 新料金 |
---|---|
250g以内 | 基本料金+300円 |
1kg以内 | 基本料金+400円 |
4kg以内 | 基本料金+690円 |
料金改定は配達サービスの維持やコスト増加に対応するために実施されました。速達を利用する際には正確な料金計算が大切です。料金不足があると配達が遅れる可能性があるため、注意しましょう。

速達利用時はいつ届くのか
速達の配達日数は通常翌日に届けられるのが一般的です。しかし地域や送る距離、天候などによって異なります。いつ届くのか不安な場合は、日本郵便の公式サイトにて「お届け日数を調べる」サービスで確認しましょう。
差出人と送付先の郵便番号を入力すればすぐに調べられます。しかし、あくまでも目安なので、検索結果どおりに届くとは限りません。
速達の封筒の記載方法
速達を送る際は、通常の郵便物と同様にかんたんに準備ができますが、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
- 縦長の郵便物は表の右上、横長の郵便物は表の右側に赤い線を書く
- 封筒や荷物の表面に「速達」と赤文字で明記する
上記2点の記載がないと、通常郵便として扱われます。速達の正しい記載を理解して、間違いのないように送りましょう。
速達の出し方
速達を利用する際「郵便局に直接行く方法しかないのか」など、出し方がよくわからないという方も多いのではないでしょうか。ここでは速達の出し方「郵便局の窓口に持っていく」と「郵便ポストに投函する」2つの方法を解説します。
手軽に利用できるため、自分の状況に応じて選びましょう。
郵便局の窓口に持っていく
郵便局の窓口に速達を持ち込むと、正確で確実な手続きが行えます。手順としては最初に、郵便局の窓口で「速達を利用したい」と伝え、郵便物を差し出しましょう。
また、郵便局の窓口では速達の配達日数や到着時間についても直接相談が可能です。速達の扱いに不慣れな方でも、職員が丁寧に案内してくれるため、ミスなく手続きが完了します。特に、急ぎで重要な書類を送る場合は郵便局の窓口利用が最も安全で、確実な方法です。
郵便ポストに投函する
速達は郵便ポストからも利用が可能で、窓口に行く時間がない場合に便利です。手順としては、事前に郵便物の指定場所に赤い線を引き、赤字で「速達」と明記します。
次に、宛名や住所を正確に記入したうえで、速達に必要な料金分の切手を貼り付けましょう。ポスト投函の場合は郵便局の公式サイトで正しい料金を確認することが大切です。
ポスト投函は手軽に利用できる点が魅力ですが、確実性を重視する場合は郵便局の窓口を選ぶ方が安心です。
速達の出し方 5つの注意点
速達は通常の郵便物よりも早く届けられる便利なサービスですが、利用する際には注意すべき点がいくつかあります。5つの注意点を理解し、確実に届けられるように準備しましょう。
速達料金の不足に注意する
速達を利用する際は、料金不足に注意が必要です。速達は通常の郵便料金に加え、追加料金が必要で、郵便物の重さやサイズによって異なります。料金不足が発生すると、差出人に返送されたり、受け取り人が不足分を支払わされたりします。
ポストに投函する場合は、事前に日本郵便の公式サイトで料金を調べ、切手を正しく貼りましょう。郵便窓口では直接料金を確認できるため、計算ミスが防げます。事前の確認を怠らずに手続きを行い、速達をスムーズに利用しましょう。
配達日数や時間に関する過信を避ける
速達は通常より早い配達が期待できますが、スピードを過信しすぎるのは禁物です。翌日配達を保証するサービスではないため、受付時間や配達地域によっては到着日が変動する可能性があります。
受付時間が遅い場合や配達先が離島の場合には、通常より時間がかかります。事前に郵便局で到着予定日を確認し、計画的な利用を心がけましょう。
宛名や住所の記載ミスに注意する
速達を利用する際、宛名や住所の記載ミスに注意が必要です。記載ミスがあると配達が遅れるだけでなく、郵便物が誤った場所に配送される場合があります。たとえば郵便番号が間違っていたり、建物名や部屋番号が抜けていたりなどの細かなミスが速達のメリットを損ないます。
宛先を記載した後には必ず確認をしましょう。また、速達では赤い線を封筒に記入するのも忘れてはなりません。速達はスピードが命のサービスですが、スピードを活かすためには、基本的な記載事項の確認を怠らないことが重要です。
郵便ポストへ投函する場合は回収時間を確認する
郵便ポストに速達で投函する場合、回収時間の確認を怠ると配達が遅れる可能性があります。ポストの回収は地域によって時間が異なり、回収時間を過ぎると、速達の配送が翌日以降に回されてしまいます。郵便ポストに表示されている回収時間を事前にチェックし、早めの投函を心がけましょう。
天候や交通事情により遅延する場合がある
速達は通常の郵便よりも速く届けられるサービスですが、天候や交通事情によって遅延する場合があります。たとえば、大雪や台風などの悪天候時には道路や空港が閉鎖され、速達でも予定通りに届かないケースが少なくありません。
また、大都市での交通渋滞や自然災害によるインフラの障害などで、遅れる可能性もあります。速達は予期せぬ遅延もあると理解したうえで、利用しましょう。
速達に追跡サービスを追加する
速達は追跡サービスが付いていません。追跡サービスを利用したい場合は、特定記録と呼ばれるオプションサービスを追加する必要があります。
特定記録は郵便物の引き受けを記録するサービスで、インターネット上で配達状況の確認が可能です。特に重要な書類を送る場合に役立ちます。
特定記録で送るには、郵便局の窓口で速達と特定記録を利用する旨を伝えましょう。料金は以下のとおりです。
種類 | 料金 |
---|---|
郵便物(手紙やはがきなど) | 基本料金+210円 |
ゆうメール | 基本料金+160円 |
手続きはかんたんで、料金も比較的手頃なため、気軽に利用できます。しかし、郵便ポストでの投函は特定記録が付けられないため、郵便局の窓口で手続きが必要です。
速達に代わる当日配達ゆうパックとは
速達よりスピーディーに届けたい場合は「当日配達ゆうパック」が便利です。当日配達ゆうパックは速達と異なり、一部エリアでの利用に限られますが、郵便物を当日中に届けられるのが特徴です。たとえば、急ぎの郵便物を午前中に差し出せば、基本的に当日中に届けられます。
利用方法はかんたんで、郵便局の窓口で当日配達ゆうパックを希望する旨を伝え、必要な手続きを行うだけです。また、料金はゆうパックの基本料金のみで利用できます。利用可能な地域や受付時間を事前に確認したうえで、迅速かつ確実な配達を求める方におすすめの郵便サービスです。
速達の出し方 よくある質問
さらに疑問がある方のために、ここでは速達の出し方について、よくある質問にお答えします。疑問が解消すると、速達の利用がよりスムーズになり、大切な郵便物を安心して送れるようになります。
コンビニでの速達の出し方は?
速達は急ぎの書類や荷物を送る際に便利なサービスですが、コンビニからの発送はできません。コンビニでは通常の郵便物や宅配便の受付が可能ですが、速達は郵便局の窓口もしくは郵便ポストを利用する必要があります。
また、正しい速達の料金や配送方法を把握したい場合は郵便局を訪れるのが確実です。切手を貼ってポストに投函する際は、料金が不足にならないよう事前に確認しましょう。
速達は土日でも利用可能?
速達は土日や祝日でも利用可能で、通常の郵便物よりも早く届けられる便利なサービスです。しかし投函する時間が遅いと、翌日配達が難しいケースもあるため、郵便局の窓口や公式サイトで回収時間を確認しましょう。
また、一部の離島では、土日関係なく翌日に届かない場合があるため注意が必要です。事前に速達の配達にかかる日数を確認し、必要な日数を考慮して利用しましょう。
速達に差額の郵便切手を貼る際の注意点は?
速達に差額の郵便切手を貼る際は、普通郵便の料金に速達の追加料金を加えた正しい金額の切手を貼りましょう。不足があると速達として扱われず、普通郵便と同じ扱いになる可能性があるため、切手の金額は間違えないように確認する必要があります。
また、切手を貼る位置は封筒を縦長にした際の左上に貼ります。複数の切手を貼る場合は、金額の高いものから順に上から貼ります。日本郵便の公式サイトで料金を確認し、適切な切手を正しい位置で貼りましょう。
速達の出し方は2種類!正しい書き方で、スムーズに発送しましょう
この記事では速達の出し方がわからず悩んでいる方に向けて速達の出し方や書き方、新料金、注意点について解説してきました。
速達で送る際は以下2つを記載しましょう。
- 縦長の郵便物は表の右上、横長の郵便物は表の右側に赤い線を書く
- 封筒や荷物の表面に「速達」と赤文字で明記する
速達の出し方には2種類あります。
- 郵便局の窓口に持っていく
- 郵便ポストに投函する
郵便局の窓口に持っていくと職員が重さやサイズを確認し、正確な料金や配達にかかる日数を直接教えてくれるため、重要な郵便物を送る際に安心です。一方、郵便ポストに投函する際は手軽に発送できますが、回収時間が決まっているため、事前に必ず確認しましょう。
また、納品書や請求書などの重要な書類を発送する機会が多い方は、国内シェアNo.1(※)の電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」がおすすめです。電子取引(電子契約)であれば、安全にWebで完結でき、郵送にかかっていた手間やコストが省けます。郵送の手間を省き、コストを節約したい方は、GMOサインをご検討ください。
※電子署名法に基づく電子署名およびタイムスタンプが付与された契約の累計送信件数(タイムスタンプのみの契約を除く。主な立会人型電子署名サービスが対象)GMOリサーチ&AI株式会社調べ(2024年12月)