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【予告】GMOサイン10周年特別セミナー


BoxとDropboxのどちらが自社に適しているか判断できない…
セキュリティやコンプライアンス面での違いが不明で、リスクを懸念している…
将来的な拡張性や他社サービスとの連携も考慮したい…
オンラインストレージサービスを導入するにあたって、上記のような不安をお持ちの方がいらっしゃるのではないでしょうか。適切な比較検討を行わずにサービスを選択すると、後々の移行コストや業務効率の低下を招く可能性があります。
この記事では、BoxとDropboxの特徴を詳細に比較します。個人・法人それぞれどのようなケースで、どちらのサービスが適しているかもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
オンラインストレージサービスを選択するうえでは、他サービスとの連携も重要です。書類の保管だけでなく、業務効率化にもつながります。
たとえばBoxでは、電子契約サービスの電子印鑑GMOサインとの連携機能がオプションで利用できます。Box上で管理している文書を直接GMOサインへ連携し、電子契約を進めることが可能になるのです。

従来の契約プロセスでは、文書の修正確認から署名依頼まで複数のツールを使い分ける必要がありました。しかし、この連携機能によってBox上で文書共有・修正から契約締結まで一元管理でき、契約締結後は自動的にBoxへアップロードされるため、管理工数も大幅に削減されます。法務部門と営業部門が連携する契約業務において、特に導入効果を実感できるでしょう。
オンラインストレージ選びは、単なるファイル保存場所の選択ではありません。今後の業務効率化や拡張性を左右する重要な経営判断です。ぜひ本記事を参考に、最適なサービスを選択してください。
クラウドストレージを選ぶ際は、各サービスの提供方針や強みを理解することが欠かせません。BoxとDropboxの概要と特徴を整理し、どのような使い方に適しているのかを把握しておきましょう。

Boxは企業向けに作られたクラウドストレージサービスです。2005年にアメリカの大学生が作った会社で、日経225銘柄企業の77%に導入実績があります。(参照:Boxの導入実績 2025年3月現在)
Boxの特徴は「クラウド完結」へのこだわりです。ファイルをパソコンにダウンロードしなくても、ブラウザ上でWord・ExcelファイルやPDFをそのまま見られます。ファイル共有もリンクを送るだけで完了し、有効期限やパスワード設定もできるため安全です。
管理者向けの機能も充実しており、社員一人ひとりに「閲覧のみ」「ダウンロード禁止」といった細かな権限設定ができます。容量は無制限で使えるため、大量の書類を扱う会社でも安心です。
電子契約サービス「GMOサイン」と連携できる点も大きなメリットです。立会人型と当事者型の両方の電子署名がに対応しているため、企業間の実務でも役立ちます。

Dropboxは世界中で7億人以上が使っているクラウドストレージサービスです。2007年にアメリカの大学生がUSBメモリを壊してデータを失いそうになった経験から生まれました。(参照:Dropbox について)
Dropboxの特徴は、パソコンのファイルが自動でクラウドにバックアップされることです。アプリをインストールするとDropbox専用のフォルダが作られ、ファイルを入れるだけでクラウド同期が始まります。
面倒な設定は一切必要ありません。操作もシンプルなので、ITに詳しくない人でも普通のフォルダと同じ感覚で使えるでしょう。インターネットにつながっていない時でも、パソコンに保存されたファイルで問題なく作業を続けられる点もうれしいポイントです。
Google WorkspaceやMicrosoft Officeとの連携もスムーズに行えるのが特徴の1つで、社内で利用しているツールと組み合わせられる点も評価されています。無料プランから始められるため、個人事業主や小さな会社での導入も進んでいます。
料金や機能面、サポート体制など、BoxとDropboxの違いを比較します。それぞれ見て行きましょう。
まずはBoxとDropboxの法人向け料金プランを比較します。
| プラン | 月額料金 | 最低購入ユーザー数 | ストレージ容量 | おもな機能 |
|---|---|---|---|---|
| Business | 1,980円〜/ユーザー | 3名 | 無制限 | ・1ファイルのアップロード容量上限: 5GB ・1,500以上のアプリ統合 ・月当たりのAPIコール数: 50,000 |
| Business Plus | 3,300円〜/ユーザー | 3名 | 無制限 | ・Businessプランの全機能 ・1ファイルのアップロード容量上限: 15GB ・外部コラボレータ無制限 ・月当たりのAPIコール数: 100,000 |
| Enterprise | 4,620円〜/ユーザー | 3名 | 無制限 | ・Business Plusプランの全機能 ・1ファイルのアップロード容量上限: 50GB ・Box Hubsによるコンテンツポータル ・高度なワークフロー機能 ・月当たりのAPIコール数: 100,000 |
| Enterprise Plus | 6,600円〜/ユーザー | 3名 | 無制限 | ・Enterpriseプランの全機能 ・1ファイルのアップロード容量上限: 150GB ・高度なモデルのBox AIによるコンテンツ生成 ・高度なHub機能を備えたAI搭載のコンテンツポータル ・月当たりのAPIコール数: 100,000 |
Boxは法人利用に強みがある一方、Individual(無料10GB)やPersonal Pro(100GB)など個人向けプランも提供しています。ビジネス向けでは無制限ストレージ、詳細な権限管理、1,500以上のアプリ統合などが利用できます。
参照:Boxサービスの価格 – 法人向け・個人向け | Box Japan
Dropboxの法人向け料金プランは以下の通りです。
| プラン名 | 月額料金 | 最低購入ユーザー数 | ストレージ容量 | おもな機能 |
|---|---|---|---|---|
| Standard | 1,500円〜/ユーザー | 3人以上 | チーム全体で5TB | ・チームフォルダ ・チームの共有管理 ・グループと役割の作成 ・管理者向け機能 ・最大100GBのファイル転送 |
| Advanced | 2,400円〜/ユーザー | 3人 | チーム全体で15TB以上 | ・階層化された管理者役割 ・エンドツーエンド暗号化 ・高度なキーマネジメント ・コンプライアンスのトラッキング ・シングルサインオン ・最大100GBのファイル転送 |
| Enterprise | 要相談 | – | – | ・エンタープライズレベルのセキュリティとカスタマイズが可能 |
Dropboxでは個人向けのプランも用意されており、個人事業主から法人まで幅広く対応できます。コストより管理機能を重視する企業にはBox、柔軟性を求めるならDropboxが使いやすいでしょう。
| 容量区分 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| ストレージ容量 | 無制限 | チーム全体で5TB〜15TB |
| 1ファイルのアップロード容量上限 | 無料の個人用アカウント:250 MB Starter:2 GB Business:5 GB Business Plus:15 GB Enterprise (およびDigital Suites):50 GB Enterprise Plus:150 GB Enterprise Advanced:500 GB | デスクトップアプリ:2TB モバイルアプリ:375GB dropbox.com:375GB Dropbox API:375GB |
Boxは法人利用に強みを持っており、容量が無制限で大量のデータを扱う環境でも安心です。Enterprise Advancedプランにアップグレードすれば、ファイルのアップロード容量を最大500GBまで拡大することもできます。
Dropboxでは容量に制限が設けられていますが、ストレージ容量の追加購入が可能です。
| 機能項目 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| 共同編集 | Office Onlineによる編集 | Dropbox Paper/Google Docsによる編集 |
| Officeとの連携 | あり | あり |
| ワークフロー | 承認フロー設定可能 | なし(他ツール連携が中心) |
| 契約書連携 | 電子印鑑GMOサイン (当事者型・立会人型に対応) | Dropbox Sign (立会人型のみ対応) |
Boxはビジネス全体の業務フローの機能に重点を置いています。特にGMOサインとの連携によって、契約書作成から署名、保存まで一元化できる点が魅力です。
Boxのワークフロー機能を使えば、社内の承認プロセスを電子化できます。たとえば、契約書を作成後に、上司の承認を得てから相手方に送信するといった流れの自動化が可能なので、承認漏れや手続きの遅れも防げるでしょう。
一方、Dropboxは個人や小規模チームでの使いやすさに特化しています。Dropbox Paperを使えば、チーム内でのメモ作成やかんたんな文書共有が手軽にできます。複雑な承認フローが不要で、スピード重視の作業スタイルに向いているといえるでしょう。
| 権限管理機能 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| ユーザーごとの細かなアクセス設定 | 可能 (詳細なロール設定とアクセス制限) | 可能 (基本的な編集・閲覧権限の設定) |
| グループ単位の管理 | 対応 (部署単位・プロジェクト単位での制御が可能) | 一部対応 (Dropbox Businessプランで利用可能) |
| 外部ユーザーの招待制限 | 厳格に制御可能 | 基本的な制御は可能 |
Boxは企業の利用を前提とした高精度な権限管理が可能です。Dropboxも基本的な権限設定は行えますが、複雑な組織構成への対応は限られます。
外部との取引が多い企業や、厳密な管理体制が求められる業種では、Boxのほうが適しているでしょう。
セキュリティ面では、BoxとDropboxはISO 27001やSOC認証を取得済みです。さらに、HIPAAやFedRAMPなど厳格な業界基準にも対応し、監査ログや地域別データ保存などの高度な管理機能を備えています。
一方のDropboxでは、GDPR対応など基本的なセキュリティ機能は持っていますが、Boxほど細かな設定や幅広い対応はできません。
契約業務においてBoxでは、GMOサインとの連携により、認定タイムスタンプやルート証明書を使用した高い信頼性を確保できます。契約書の改ざん防止や監査証跡記録が可能で、コンプライアンスを重視する企業での導入が進んでいます。特に医療・金融・法務業界では厳格なルールがあるため、Boxのほうが安心でしょう。
一般的な事務作業中心の会社であれば、Dropboxでも十分です。どちらを選んでも、定期的なパスワード変更や社員教育といった追加対策は欠かせません。
| 連携対象例 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| Google Workspace | 対応 | 対応 |
| Microsoft 365 | 対応 | 対応 |
| 電子契約サービス | GMOサインと連携 (当事者・立会人型対応) | Dropbox Signと連携 (立会人型のみ) |
| 業務系SaaSとの連携 | Salesforce、Slackなど1500以上の業務アプリケーションに対応 | API連携対応アプリは限定的 |
クラウドストレージは、ほかのビジネスツールと連携することで、その真価を発揮します。BoxとDropboxは、どちらも幅広いサービスとの連携を可能にしていますが、それぞれ得意な分野が異なります。
Dropboxは、Microsoft OfficeやAdobe Creative Cloudなど、クリエイティブ分野や日常的なオフィスワークでよく使われるサービスとの連携に強みを持っています。リアルタイムでの共同作業は、チームの生産性を大きく向上させてくれるでしょう。
一方でBoxは、SalesforceやNetSuiteといったCRMやERPシステムとの連携に強みを持っています。電子契約においてもGMOサインとのAPI連携により、当事者型と立会人型の両方の署名方式に対応することが可能です。
企業全体のワークフローの中にクラウドストレージを組み込みたい場合、Boxは非常に有効な選択肢といえます。
| 拡張性の観点 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| ストレージ容量 | 無制限 | チーム全体で5TB〜15TB |
| ユーザー管理の柔軟性 | 高い (役割・部門単位で詳細に設定可) | 中程度 (チーム単位での管理は可能) |
| ログ・監査機能 | 詳細なログ取得・監査ポリシー対応 | 基本的なログのみ取得可 |
Boxは大規模組織の拡張に適した設計になっています。容量無制限の自動スケーリングや部門単位での詳細なユーザー管理、監査ログ機能が充実している点が特徴です。Dropboxも基本的な管理機能はありますが、細かなポリシー設定には制約があります。
将来的に組織が成長した時のことを考えると、Boxのほうが柔軟に対応できるでしょう。特に社員数が100名を超える企業では、Boxの詳細な管理機能が役立ちます。複数の部署で異なる権限設定が必要な場合も同様です。
Dropboxは小規模から中規模の組織には使いやすく設計されており、急激な成長を予定していない企業であれば十分かもしれません。ただし、将来的なスケールアップを考えるなら、最初からBoxを選んでおくほうが安心です。
| 項目 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| 日本法人の有無 | あり(サポートを国内で対応) | あり(日本語対応はあるが基本はオンライン窓口) |
| サポート対応 | メール/電話、導入コンサルティングなど幅広く対応 | メール/チャット中心(対応範囲はプランによって異なる) |
| トレーニング・導入支援 | あり(サポートメニューやマニュアル提供) | 限定的(基本的にセルフ導入が前提) |
Boxは日本法人による手厚いサポートがあり、導入から定着まで安心して使用できます。メールや電話に加え、導入コンサルティングも受けられる点がメリットです。
一方、Dropboxはオンライン中心の支援体制で、セルフ導入を前提としています。手厚いサポートを求める場合は物足りないと感じるでしょう。
| 項目 | Box | Dropbox |
|---|---|---|
| 無料プランの有無 | なし (試用版あり) | あり (Basicプラン:2GBまで無料) |
| 利用可能な機能 | 試用版では一部機能に制限あり | ファイル保存・共有・同期は可能 |
| 法人向けの試用・環境 | 14日間のBusinessプラン 無料体験あり | 上位プランは体験不可 (課金が必要) |
Boxに無料プランはありませんが、法人向けの14日間試用期間があります。一方、Dropboxは2GBまでの無料プランがありますが、上位プランにするには課金が必要です。
最後に各社の導入事例を紹介します。導入前に課題や導入で得られた効果について参考にしてみてください。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)は、老朽化したファイルサーバーの容量ひっ迫や、紙ベースの決裁による業務プロセスの非効率性、モバイル・リモートワークへの対応が課題でした。これらの課題解決のため、政府のセキュリティ基準(ISMAP)を満たし、ストレージ容量が無制限であるBoxを法人文書のセキュアな管理基盤として導入しました。
導入前の課題
Box導入による効果
導入後は、他社APIを使った電子決裁により、起案文書の決裁時間が大幅に短縮できました。決裁者は出張中やテレワーク中でも対応できるようになったことで、所内から「ハンコリレー」がなくなり、決裁者・起案者の負担軽減にもつながっているとのことです。また、年間2万件の法人文書の点検・監査作業が効率化され、セキュリティの向上も図れています。
(参照:Boxお客様事例)

オフィスのDXやICT活用を推進する東洋通信工業株式会社は、老朽化したオンプレ型ファイルサーバーのクラウドストレージ化を重要なミッションと位置付けていました。これらの課題解決のため、2023年5月にDropboxを全社導入しました。
導入前の課題
Dropbox導入による効果
導入後はファイルが使いやすくなり、外出先でもスマートフォンで資料の確認が可能になったとのことです。現場では配線工事の写真や書類を即座にアップロード・共有でき、作業効率が飛躍的に改善しました。デジタル文書管理規定の策定により、フォルダ構成やファイル整理も進んでいます。
(参照:Dropbox Japan:東洋通信工業がDropboxを全社導入)
オンラインストレージの選定は、機能や価格だけでなく、自社の運用に適しているかどうかが最終的な判断基準となります。BoxとDropboxはどんな個人や法人におすすめなのかをそれぞれ紹介します。
Boxがおすすめな個人・法人の特徴は以下のとおりです。
Boxは企業の成長にあわせて拡張できる設計となっており、ユーザー数が増加しても安定したパフォーマンスを維持できます。特に、部署やプロジェクトごとに細かなアクセス権限を設定する必要がある企業では、Boxの高度な権限管理機能が役に立つでしょう。
GMOサインとの連携により、ファイル管理から電子契約まで一元化でき、業務フローの効率化を実現できる点も大きな魅力です。
Dropboxがおすすめな個人・法人の特徴は以下のとおりです。
Dropboxの良さは、何といっても操作がわかりやすいことです。ITの専門知識がなくても、誰でもすぐに使い始められるため、コストを最小限に抑えられます。また、無料プランから始められるため、初期投資を抑えたい個人事業主や小規模チームには理想的です。
Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携もスムーズなので、現在の作業環境に組み込みやすいでしょう。
それぞれのサービスが向いている事業者の特徴を解説しましたが、抱えている課題や用途によっても利用すべきサービスは異なります。用途別にどちらのサービスが向いているかを解説しますので、こちらも参考にしてください。
契約書の作成・署名・保存を一元化したい場合は、Boxが適しているでしょう。
GMOサインと連携すれば、当事者型・立会人型の両方に対応した署名が可能で、法的な証拠力も確保できます。Box上の契約書はGMOサインで署名依頼ができ、締結後は自動でBox内に保存されるため、従来の手間を大幅に削減できます。
DropboxでもDropbox Signが使えますが、相手方が求める法務的な要件を満たせない場合もあるため、GMOサインとの連携が可能なBoxをおすすめします。
セキュリティや法的リスクを最小限にしたい場合は、Boxを選ぶとよいでしょう。
Boxは、外部からのアクセス制御や監査ログ、ポリシー設定など、組織レベルでの統制機能が充実しています。さらにSOCやHIPAAなど複数の認証を取得しており、ガバナンス機能が強化されていることも特徴です。また、GMOサインと連携することで、契約業務においても高い信頼性を確保できます。
一方、Dropboxも2段階認証プロセスや遠隔消去機能など、基本的なセキュリティ機能は充実しています。しかし、個人向けサービスから始まった背景もあり、企業の複雑なセキュリティ要件への対応では、Boxに一歩譲る部分があります。
内部統制の強化や監査対応が求められる上場企業、規制産業に属する企業では、Boxの選択が賢明でしょう。
オンラインストレージサービスを、単なるファイル保管だけでなく、業務プロセスの自動化にも活用したいと考える担当者もいらっしゃるでしょう。そのような場合にもBoxがおすすめです。
たとえばBoxのRelay機能では、コーディング不要で複雑なワークフローを自動化できます。承認フローの自動化や定型業務の効率化、部門間連携の強化など、さまざまな業務改善に活用できるでしょう。マーケティング部門なら、コンテンツレビューや予算承認プロセスを自動化し、キャンペーン実施までの時間を大幅に短縮することが可能です。
将来的にRPAやAI活用も含めた高度な自動化を検討している企業では、拡張性の高いBoxの選択が、長期的な投資対効果を高めることにつながります。
「ファイル共有はA社、電子署名はB社、ワークフロー管理はC社」といったように、複数のSaaSツールを使い分けている企業は少なくありません。しかし、ツールごとにログインが必要で、データの受け渡しも手作業になりがちです。月々の利用料金も積み重なると、かなりの金額になってしまいます。
Boxなら、これらの機能がすべて一つのプラットフォームに統合されています。複数のツール間でファイルをダウンロード・アップロードする手間が省けるだけでなく、情報漏洩のリスクも軽減できるでしょう。
たとえば、営業提案書をBoxで作成・共有し、そのままBox Signで電子署名を依頼、承認されたらBox Relayで自動的に経理部門へ回付する、といった一連の流れをBox内で完結できます。
一方、Dropboxはおもにファイル共有とチームでの共同編集に特化したサービスとなっており、電子署名や高度なワークフロー機能を使うには、別途他社サービスとの連携が必要になるシーンが多く発生します。
結果的に管理の手間が増えてしまうため、社内のITツールを整理統合し、業務効率とコスト削減を両立させたい企業には、Boxが適しているといえるでしょう。
チームでのファイル共有が当たり前となった現在、オンラインストレージは企業活動に欠かせないツールとなっています。しかし、数多くのサービスから最適なものを選ぶのはかんたんではありません。
料金だけを重視して選んでしまうと、後々セキュリティ面で問題が発生したり、使い勝手の悪さから業務効率が低下したりする可能性があります。
この章では、オンラインストレージ選びで失敗しないための重要なポイントを解説します。
オンラインストレージ選びで最初に検討すべきは、必要な容量と料金のバランスです。
多くの企業が陥りがちなミスは、現在のファイル容量だけを基準に選んでしまうことです。実際には、プロジェクトの進行とともにファイル数は増加し、動画や高解像度画像などの大容量ファイルも扱う機会が増えます。
料金体系についても慎重な検討が必要です。初期費用が安くても、容量の追加料金が高額な場合があります。ユーザー数課金制の場合、チームメンバーが増える度に費用が上がるため、将来的な組織拡大も考慮して選択しましょう。
たとえば、月額1,000円で100GBから始めても、実際に使い始めると容量不足で追加料金が発生し、結果的に高額になるケースもあります。長期的な視点で総コストを計算することが重要です。
企業の機密情報を扱うオンラインストレージでは、セキュリティ対策の充実度が極めて重要です。単純な暗号化だけでなく、多層防御の仕組みが整っているかを確認しましょう。検討しているサービスについて、以下の項目をチェックしてみてください。
実際の運用では、「誰がいつどのファイルにアクセスしたか」を追跡できる機能が不可欠です。従業員の退職時に適切にアクセス権を削除できるか、外部パートナーとの共有時に期限付きのアクセス権を設定できるかも重要なポイントです。
また、不正アクセスの検知機能があるサービスを選ぶことで、セキュリティに関するリスクを未然に防げます。コンプライアンス要件がある業界では、GDPR対応や各種認証取得状況も確認しておくと安心でしょう。
どれほど高機能なオンラインストレージでも、使いにくければ業務効率は向上しません。特に重要なのは、現在使用しているツールとの連携機能です。Microsoft OfficeやGoogle Workspaceとの親和性、CRMシステムとの連携可否を事前に確認しましょう。
導入にあたっては、日常的な作業フローを想定した使い勝手の検証も欠かせません。たとえば、プレゼンテーション資料を複数人で同時編集する場合、バージョン管理機能やコメント機能が充実していることが重要です。
また、スマートフォンやタブレットからのアクセス頻度が高い場合は、モバイルアプリの完成度も選択基準に含めるべきです。無料トライアル期間を活用して、実際の業務環境で使用感を確認したうえで導入の決断を下しましょう。
Boxを導入した企業から最もよく聞かれる不満は、インターフェースの複雑さです。はじめてBoxの管理画面を開いたとき、あまりの機能の多さに圧倒されたという声を耳にします。
また、個人利用を想定した機能が少ない点も弱点といえるでしょう。Boxは企業向けに特化しているため、個人でちょっとしたファイル共有をしたいというニーズには向いていません。
日本語サポートは充実してきましたが、一部の高度な機能に関するドキュメントは英語のみという状況も、導入のハードルを上げている要因の一つです。
Dropboxユーザーから最も多く寄せられる不満は、セキュリティ面での不安です。機密性の高いデータを扱う企業からは敬遠されることがあります。
管理機能の物足りなさも指摘されます。アクセス権限の設定が基本的なレベルに留まり、細かな制御ができません。大企業の情報システム部門では「部署ごとに異なるアクセス権限を設定したいが、Dropboxでは対応できない」という問題に直面することがあるので、導入前には確認が必要です。
サービス選定で迷ったときは、まず自社の規模と用途を明確にすることが重要です。従業員50名以上の企業で、セキュリティを最重視する場合はBoxが適しています。一方、10名以下のチームで使いやすさを優先するならDropboxがおすすめです。
また、業務フローとの親和性も重要な判断基準となります。多様なSaaSを利用しており、それらと連携して業務効率化を図りたい事業者にはBoxが適しています。逆に、GoogleやMicrosoftのツールを中心に業務を行っている企業では、これらとの連携が得意なDropboxのほうが業務効率が上がるでしょう。
IT部門だけでなく、実際に使用する現場の声を聞くことで、より適切な選択ができるはずです。
BoxとDropboxの違いについて解説しました。Dropboxは導入の手軽さと直感的な操作性が魅力で、個人や小規模チームでの利用に向いています。一方、Boxは法人向けに特化した高度なセキュリティ機能と権限管理を備えており、中規模以上の企業や厳格な管理体制が求められる業界に適しています。
オンラインストレージは用途に応じて選ぶべきサービスが異なるので、記事を参考にして自社に最適なサービスを選んでください。
契約業務のデジタル化を検討している企業には、BoxとGMOサインの連携がおすすめです。ファイル管理から電子契約まで一元化できます。重要な文書の安全性を高めたい方や業務の効率化を図りたい事業者は、GMOサインを検討してみてはいかがでしょうか。

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